テレワークの良さを生かすには
コロナ禍の影響で急速に普及してきたテレワークですが、テレワークを生かすためにはまず目的を明確にし、会社と社員で認識を統一しておく必要があります。制度の運用の土台づくりをしておかないと、テレワークにより生産性が上がる場合ばかりでなく、下がってしまう場合もあります。
出社と在宅勤務のメリット・デメリット
出社勤務と在宅勤務の比較をしてみます。メリット=M デメリット=Dで表示
①通勤に関して
M、通勤時間がかからない、
時間のゆとりができる
通勤の心身の疲労は感じない
D、運動不足になりやすい
オンオフの切り替えがしにくい
②人間関係に関して
M、在宅は気遣いからの解放
出社は身だしなみに気を遣う
出社は雑談、談話による息抜き
出社は他者理解
D、在宅は身だしなみが気にならない
在宅は孤独感、疎外感、真意伝達の困難さ
出社時の人間関係のわずらわしさ
③生産性に関して
M、在宅では自分の業務に集中できる
出社ではチームで助け合いができる
出社では連絡も密にできる
D、出社時は雑用で仕事が進まない時も
出社では会議や打ち合わせが多い
在宅では困りごとを相談しにくい
在宅ではチームの状況が把握しづらい
今後のテレワークの方向性
昨年の5月に行われた民間の大規模調査では、7割近い人がテレワークを今後も続けたいとしており、年齢の低い人ほどその比率は増えています。
テレワークを生かす3つのポイントは
①目的の共有化……生産性向上を目指し、適切な労働時間管理、信頼関係の構築でルールを遵守
②インフラ&制度整備……ネットワーク環境、セキュリティー対策、紙からデータへの移行、運用ルール策定
③コミュニケーション……メンバーの進捗状況の共有、相談態勢、心身ともに健康で働ける環境作り
在宅勤務の規程で中抜けや始業終業時間を変えて柔軟な働き方を可能にすることもできます。